褒めてもらった余韻にひたっているとセナが急に笑い出した。
「え、なに?」
「思い出し笑い」
なんのことだろう、と首を傾げていると
さらに大きく笑い出した。
「うざー」
「だってさ、最初とか飯じゃなかったなーと思って」
「・・・ほんとにうざいんだけど」
―確かにそうだけど。
最初の頃とかよく食べてくれたなって思う。
あの時からセナは優しかったんだなー・・・ってまだ笑ってるんですけど、このオヤジ。
「そ、それにしたって笑いすぎだし!食べなくていいし!」
「残念。もう食ったしー」
ごちそうさんと部屋に戻った後ろ姿にハゲろと呟いた。