お腹を押さえながら床へ倒れていく優梨を受け止める



優梨の手は赤黒い血で染まっていた


俺は怒り、戸惑い、自分への情けなさで


上手く働かない頭を必死に回転させ


龍「義母さん!」


近くの部屋にいるだろう優梨の義母さんを呼んだ


義母「どうした……の……」


龍「救急車を読んで下さい!!訳はあとで話しますから、早く!!!」


義母「わ、分かったわ!」


救急車のことは義母さんに任せて


優梨の止血をするものを探す


そして近くにタオルを見つけ、それを優梨のお腹に押さえつける


出欠多量にならないように……


そんなとき、電話で連絡していた組員が入ってきた


組「若!何があったんですか!!??」


龍「俺の女が、父親が俺に向けた銃の前に立って撃たれた」


組「あいつですか?」


床にへたりこんでいる優梨の父親を鋭い目付きで睨み付ける組員たち


龍「あぁ。サツに連れていけ」


組「分かりやした」


義母「龍毅くん!救急車来たわよ!!」


龍「分かりました」


優梨の傷に負担をかけないように、ゆっくり立ち上がり、家に入ってきた救急医が持ってきたタンカに優梨を寝かせ、


龍「あとは任せた」


組「はい」


組員たちに優梨の父親のことを任せて


救急車に乗った