パンプスとシューズ


「すいませんっ!」

私は先輩の胸から離れようとしたけど
それは先輩によって阻止され
先輩は私をお姫様抱っこした

「先輩、降ろしてください!
彼女さんに誤解されますよ?」

「いいから。つか、俺彼女いねーし」

「モテるのにですか?」

「モテねーよ。」

いやいや、先輩すっごいモテてるよ…

先輩の顔がすごく近くにあって緊張する


心臓がうるさいぐらいにドキドキしてる
先輩に気づかれないか心配になるくらい。

あれ?

そう言えば先輩どこに向かってるんだろ。

先輩が今歩いてる方向は教室とは反対の方向。

「先輩?」

「ん?」

真っ直ぐ前を見ながら答える先輩

はぁ…
かっこいいな。

「どこ行くんですか?」

「職員室。」

「え…」

もしかして、私の足のこと言うの?
でもそうしたら私は部活だけじゃなくて
試合にも出れない…

でも、言われても当然だよね。
だから黙っておこう。

「心配すんな。先生には言わねぇよ」

「え?」

「言ったところでお前は病院行かねぇだろ?俺の目的は…」

そこまで言った所で職員室についた