パンプスとシューズ


「病院は?」

私の姿をみてすぐに言った先輩

「……」

「行けっていったよな?」

「すいません」

「部活休んでるから病院行ったと思ってたけど、行ってないんだな。」

「……」

「テーピングは?」

「してません。」

「湿布は?」

「してません。」

「なんか薬とかは?」

「してません。」

私は足には何もしていなかった

すると先輩は私をお姫様抱っこした

「せ、先輩!降ろしてください!」

こんな所、誰かに見られたら誤解される

「いいから黙ってろ。」

黙ってろって…

こんなことされてドキドキしない人はいないですよ、先輩。

ん…?

ドキドキ?

私、先輩にドキドキしてる?

いやいや、してない!

しちゃダメだもん。

きっと先輩には綺麗な彼女さんがいるし。

私とはつりあわない。