…これから20キロも走らなくてはいけない私を応援してもくれないなんて…。
理不尽極まりないと、イライラが止まらなくなってきた。
ドンッ---
『イッテェッ!!!何すんだよッ!』
「………」
ストレッチをするふりしながらレイを蹴り上げてみれば、パッと目を見開き怒鳴りつけられた。
心の中で『ざまぁみろ』…と思いながら、何事もなかったかのように身体を動かす私…。
そんな私を見てレイがなにやらボヤいていたけれど、何を言っていたのかは聞こえない。
「さ、そろそろ始まるよ」
ドックン---
その一言で、緊張のあまり一瞬で顔が強張った。
これから…、
私は走らなくてはいけないのだ。



