「ホラよ」
「ありがとう」
レイからコートを受け取ると、急いで羽織る。
次ぎパンを放り投げたレイからうまく、それをキャッチした。
手にパンを持ったまま玄関を出ると、レイも一緒に外に出る。
それにギョッと目を剥いていると、レイが面倒くさそうに口を開いた。
「セリュがお前についてろってさ」
「えっ?でも悪魔が外をうろうろしていたら、騒がれちゃうよ」
「大丈夫だ。チカ以外、姿見えねぇようにしてるからな」
「そうなんだ?」
そんな事が出来るんだ?
それって魔法?
聞こうと思ったけどパンを銜えてしまった私は何も話す事が出来ず、ただ口をモゴモゴとするばかりだった。



