「ま、テメェーには一人寂しく生きる人生が似合ってるってこったな」


「ひどいッ!レイって会ってからずっと私に冷たいけどなんで?!」



「あ゛ぁ?これが普通なんだよ」


「へー。悪魔には優しさなんてないんだね。…こんなに可愛いのに」



「テメッ!俺は可愛くねぇ!!!」


「可愛いわよッ!抱きしめたくなるくらい可愛いわッ!!!」



「バッ!テメェのちっちゃい胸に顔を埋められるなんてイヤだね」


「なっ!気にしてる事を言うな~ッ!」



「まぁまぁ二人とも。落ち着いて下さい」



レイとの言い合いを始めると、すかさずセリュが止めに入った。


あまり、真剣身が足らないけど---




それよりさっきまではレイの事を可愛いと思っていた私は、レイの口の悪さもそんなには気にならなかった。



………けれど、今は違う。





だって、私の胸の事を言うんだもんッ!


本当に気にしてるのに~~~ッ!




プイッとそっぽを向いているレイを恨めがましくジッと見ていると、セリュが苦笑いをしながら私達の間に入ってきた。


見ていられなかったのだろう---





天使ってほんと、優しいのね。



悪魔とは大違いだよッ!