「セリュ、ありがとう。すっごく嬉しいよ。…でもごめんね」
「いいえ、こちらこそ変な事を言ってすみません。………お幸せに」
セリュの瞳から一粒の涙が零れ落ちる---
天使のその涙はキラキラと眩い輝きを放ちながら、ポタリ…と床へと落ちた。
何て綺麗な涙なのだろう---
それに見惚れていた私。
絨毯の上に涙の雫が染み込んだのを見届けてからもう一度、セリュを見た。
「本当にありがとう…、セリュ」
「はい。…それでは、僕はこれで失礼致します」
「あっ!前にセリュから貰った石…、肌身離さず大事にしているよ。…セリュだと思って」
「はいッ!ありがとうございますッ」
そう言ったセリュは眩い天使の微笑を私に向け、そしてスーッと目の前から消えていった。
セリュとこうして会うのはもう、最後なんだと思うと切ない気持ちになり瞳が潤む。
でも…、
背中から伝わるレイの温もりがそれを押し留めた。



