今日は、クリスマス---



恋人同士でイチャイコラしまくるそんな日にも関わらず、私はレイの言葉に騙され、昨年に続き今年も一人だ。




昨年のクリスマス辺りにレイが来てくれるかも…なんて勝手に思い込んでいた私は、心待ちにしながら豪華な料理なんて作って待ってたのに来なかった…。


別にクリスマスに来るなんて言ってなかったから、しょうがないけどさ---




バレンタインデーの時には、部屋でチョコを用意して待っていたりもした。


そんなおバカな私は今年も来ないだろうな…と諦めながらも、クリスマスケーキだけは用意して待っていたりする。




うん、全く諦め悪いね…私---


そろそろ諦めなくちゃいけないのに。




はぁーとため息をついてからテーブルにのせてある、一人で食べるには大きすぎるホールの大きさのケーキをジッと見つめる。



クリスマスツリーの飾りつけにサンタさんが乗っている、イチゴのケーキ。




何て寂しいクリスマスなのだろう---


また、重いため息を一つついた。





「さて、一人で食べるか…」


友達からの誘いを断ってこの部屋でレイを待っていたけれど、もういいや…とテーブル前に座りホークを手に取った。





ナイフで切らずにこのホールケーキ丸々一つ平らげてやる…、


と意気込んでいた、その時だった---