【エピローグ】



あの天使と悪魔が私の前から姿を消して、もう二年の月日が経ちましたとさ…。



やっぱりあれって全て、夢…だったのでしょうか?






ううん、違う。


絶対に違うッ!





「レイのバカ~~~ッ!!!!!!」




迎えに来るって言ってたくせに…、


全然、迎えに来てくれないじゃないのよッ!




ぷりぷりと怒りを振りまきながら部屋の窓から見える外は、あの二年前に見た雪より大きめなボタン雪が降っている。


あの頃より幾分、長くなった髪の毛をサラリとなびかせながら窓辺へと立った。