「私は…」


「………」



コクン…、


喉を鳴らしたのがレイから聞こえてきた。




緊張しているの?


こんなに俺様発言をしておいて?




そんなレイに、私は微笑を向けた。





「レイ、あなたが………好き」


「………」



瞬間、大きく目を見開き信じられないものを見るように私を見つめるレイの背に腕を絡ませ抱きついた。





「好き…。大好き。レイが…すっごく好き---」


「チカ…」



「先輩の事、好きだったよ?…でもね、朝、先輩の事よりもレイが私の傍からいなくなった事の方が気になったの。凄く心配もしたし…」


「………」



「レイがいずれ、私の傍からいなくなると思ったら悲しかった。…それってレイの事が好きなんだなって気付いたんだ」