「…そうだな。本当にすまなかったと思っている」
「………」
「だからお前の気持ちがもしその娘にあるのなら、…お前とその娘との事を許してやろう」
「………ッ」
魔王様の言葉にレイは目を見開き、掴んでいた胸倉から手を離す。
そんなレイへ柔らかく微笑んだ魔王様に、レイはグッと喉を鳴らしバツの悪そうな顔をしながら横を向いた。
「レイ…、チカさんって凄く良い子で大好きよ。あなたの思うままに行動しなさい…ね」
意味ありげにそう言ったテレスさんは、レイの手をギュっと握り締めニッコリと微笑む。
そんなテレスさんに、複雑そうに見るレイ。
テレスさんはそんなレイの頭を愛おしそうに撫で、それらかもう一度レイに微笑を向けた。
「母…さん」
「………ッ」
レイの口から漏れ出た言葉に、はっと目を見開くテレスさん。
瞳に涙を浮かべ、そのまま嗚咽をもらしながら顔を手で覆った。
そんなテレスさんを愛おしそうに目を細めた魔王様はソッと、テレスさんの頭にキスをする。



