悲しみと切なさの入り混じった気持ちが、胸の中で埋め尽くしていく。
私に赤い光の糸が見えなくったって、赤い運命の人はレイ…だよね?
まさか見えなくなったからって、その関係性が消えたわけじゃないよね?
多分、そう…だと思いたい。
触れていたレイの手から魔力を私に流して、自分が私と赤い運命の人である事を知って欲しくてこの光の糸を見せてくれたのだと思うの。
自分から私との関係性を教えたんだもん。
だからきっと、大丈夫だよね?
でももう少し、あの不思議な光景を見ていたかったな---
少し残念に思いながらレイを見上げると、揺れる瞳はそれでもしっかりと魔王様へと向いていた。



