「オヤジ…、なんで今まで俺とコイツを繋ぐ赤い光の糸を見えなくしていた。俺は今までずっと、運命を共にするヤツなんていないと思って生きてきたんだぞ」
「それは…」
「俺が生まれてからすぐ、母親は赤ん坊である俺様の前から姿を消した。…そのせいで女なんていい加減で信じるに値しないと思って生きてきた。だから俺は小せぇまま、大人にならず一人で生きていこうとしたんだ。…それなのに今更」
そう言いながらレイは、私の頬に触れていた手を離す。
そして左手で掴んでいた私の手も、離してしまった。
寂しいな---
私から離れていくレイの手を名残惜しそうに見ていると…、
いつの間にか先程まで目の前で綺麗に紡いでいた赤い光の糸は、スッと音もなく消えていった。
消えていくその光は儚げで…、
それはまるで私とレイとの関係の、今後の行く末を暗示しているかのようだった。



