まるで電池の切れたロボットのように全く動かない事に疑問を抱き顔を覗き込むと、フード下に見えた骸骨の奥に光る赤い瞳?
がギラリと私を睨みつけてきたのが分かった。
ズザザザザ…---
すぐさま私の身体は、後退後退後退---と後ずさる。
ロイドの瞳だけで、殺されそうだったからだ。
その時だった---
「シトリー、とうとうお前の尻尾を掴んだぞ」
低い威厳ある声が辺りに響く。
「ま、魔王様?!」
魔王様?
はい?
鉄格子のほうへ勢いよく視線を向けるとそこには、シトリーと向かい合っている威厳ある、二十代後半くらいのレイに良く似た顔立ちで髪質もそっくりなクセ毛ロングな男がそこにいた。
その人はロイドを魔力で動かなくしたと言っているが、私はそれよりも魔王様が気になってしょうがない---
私のイメージする魔王様ってもっと厳つい顔をした中年よりは少し年上な感じだったから、かなりビックリしたのだ。



