「………ッ!」
あまりの恐怖に言葉もなく立ち尽くし、刃が私の首元を狙っているのをただただ唖然と眺めている事しか出来なかった。
しかし…、
その刃は私の首を刈る寸前、皮一枚のところでピタリと止まる。
「………ッ、………?」
私の呼吸が一瞬止まった。
もう…、大丈夫なの?
これ以上私に向かってこない鎌…。
ドクドクと鳴る心臓の音がやけに耳に聞こえるなぁと思いながら、足を一歩後ろへと後退する。
そして刃からそろっと首を抜け出した。
私が動いているにも関わらず相変わらずそれ以上微動だにする事なく、ロイドの持つ刃は動かない。
「な…、ロイド。テメェ、チカに何で刃を向けてやがるッ!」
やっと気付いたか、バカ王子!!!
遅いのよッ!
私、殺されそうだったんだからね。
それより…、
なぜ、ロイドは動かないのだろう?



