「俺様はレイだ。下らねぇ冗談言ってんなよな」


「レ…イ…?」



えっと…、レイって………あの…ちっちゃいレイ様………でしょうかね?


驚きに目を見開いたままジッと目の前のその人物を見ていると、また頭を叩かれる。




「ちっちゃい言うなッ!」


物凄く怒られた。




私…、声に出してた?


全く自覚ない---


いや…、でも…、


え?




目の前にいるその人物は小さいなんて思う要素まるでなしの、私よりかなり背の高い男。




でも…、


そういえば---




レイの特徴の一つである頭に二本の角は…、たしかにある。


かなり大きくなったけど---




そして漆黒の少しクセ毛な髪質…、でもあるようだ。


小さかった頃に比べてれば、長くなってるけど---




いつも装着しているマントは…、身体に合わせて収縮自在なのか大きくなっている。


鋭い目つきに口の悪さも、レイ………のようだなぁ?




しかし…、


羽が見当たらない---