この時、チカが俺様に抱きついてきやがった時の事を思い出した。



俺様を産み落としてからすぐに消えた母親を憎み、それからは母親と同じ性別である女がスゲェ嫌いになって触れるどころか話すことさえ嫌悪感を抱いていた俺様だったが---




何故かチカには嫌悪感さえ抱く事なく、傍にいるだけで居心地が良いとさえ思えた事にかなり戸惑った自分がいた事を覚えている。




抱きつかれた時だって気持ち悪いと思うどころか、身体が熱くなった…。


それどころか俺様は………って、こんな時に何考えてんだよ?




俺は…、


鎌を振り下ろすロイドに目を見開いた。





ダメだ---


チカを殺すなッ!




ゼッテェ、チカを助ける!!!




「チカーーーーーーーッ!!!!!」


  【レイSIDE END】