あぁ、なるほど---




ロイドとシトリーが手を組んでまた、反乱でも起こそうと目論んでるのか…とすぐに分かった。



しかし反乱を起こすのに、何でチカを牢に閉じ込めるんだ?




アイツはただの人間---


何の力もねぇアイツをどうするってんだよ?




そんな事を考えていた時だった。


ここからではあいつらの会話は全く聞こえねぇけど、ロイドの動きが怪しく動き始めた事に身体が一瞬で固まった。





「ま、まさか?」


スーッと鉄格子の中へと入っていったロイドが鎌を上へと上げたのが見え、俺は即座に何かを察知し、急いでチカ達のいるところへと向かった。




ヤベェ、間に合いそうにねぇ---




俺の魔力がもう少しありゃぁ、間に合うってのにどうすりゃいいんだよ?


脚力もこんなちっせぇ身体じゃおせぇし、羽を動かすのさえまどろっこしい…。