「………ッ」
さっきから感じる、鋭い視線---
今だ逸らす事なく私に向けられているその視線が、ずっと気にはなってはいた。
けれどその視線の人物を見ると、絶対に後悔しそうだったから見ないようにしていたのに…、
怖いもの見たさで、ちょっとだけ見てみようかな?何て思ってしまった私。
恐る恐る…、視線を動かした。
あぁ、やっぱりか…。
その視線とバッチリ合ってしまった私。
瞬間、ゾクッと悪寒が走りすぐに視線を逸らしてしまう。
あの死神…、
ロイドって言う名前だっけ?
何かすっごく怖いんだけど---
「そうです。テレス様があの日、お産みになった御子はレイヴィル様と名を付けられ大変健やかにお育ちになりましたよ」
「…そう」
そんな風に一人、恐々と震え上がっている最中も今だ二人は話していた。
悲しげに視線を伏せるテレスさんを、ギュッと腕に力を込め抱きしめる力を強める。
そしてテレスさんを元気付けようと口を開いた。
今のレイについて話せばきっと、テレスさんは元気になるはずだから---



