「…シトリー、久しぶりですわね。二十年振り…くらいでしょうか?」
「あぁ、もうそんなに時が経ちましたか?貴女様をこちらへお連れしてから160年ちょっと経ちましたが、一向に死ぬ気配がありませんね?」
「一思いに、殺して下さって結構ですのよ?」
強い眼差しで射るようにシトリーを見るテレスさんを見下したような視線を投げかけ、わざとらしいため息を吐く。
「そう出来れば苦労はしませんが…。弱りきった身体になれば、王族を守っている魔法が解ける。しかし今の貴女様を見る限り、まだまだ時間がかかりそうですね」
「…私を弱らせて王を脅す気なのね?…目的は何?」
私と二人きりだった時と違って弱っているところを見せず、ハキハキとシトリーさんと話すテレスさんの身体は大丈夫なのか?と心配になってしまう。
凄く、無理をしているように見えたから…。
その時、シトリーに向けていた強い瞳が私へと移動する。
その瞳はとても柔らかく、大丈夫だから心配しないで…と言っているようだった。
本当にこの人は、人の心が読めるのではないだろうか?
そう思ってしまうくらい、私の事を瞬時に分かってくれた。



