コツ、コツ、コツ---
遠くから聞こえて来るどこか冷たく感じる靴音に、声を出そうとしていた口が止まる。
徐々にこちらに近づいているその足音から分かったのは、一人ではないと言うこと。
でも、そう多くはない…。
2、3人…と言うところだろうか?
その足音が徐々に大きくなってきて、私の身体がビクビクと震え始めた。
こ、怖い---
きっとこの音の主はここに向かっているのだろう…。
私とこの人を捕らえたその主は、絶対に私より強いのは分かる。
だってここはどうやら、魔界---
人間が決して足を踏み入れる事のない、踏み入れてはいけない 未知の世界…だ。
この世界では私達人間には使う事の出来ない、魔力と言うものが存在してるんだよ?
怖いと言う他、言いようがないじゃん。
ほんと、もう帰りたい…。



