「私の手足を拘束しているこの拘束具が、魔力を使えないようにしているみたいなの」
「そうなんですか…」
「本当はここの奴らは、すぐにでも私を屍にしたいみたい。…でも魔族は物を食べなくても少しくらいなら生きていけるから、まだ私を殺せないの」
「魔力で殺す事も同族だと出来ないんですか?」
私の質問にあぁ…と言いながら、綺麗に微笑む。
その笑顔に、私は見惚れてしまった。
そして何故か…、
誰かと重なったように感じて、ドキッと胸が鳴る---
「王族を一度でも裏切ると手で触れる事が出来なくなるし、魔力でどうこうする事も出来なくなるのよ。…だから私を捕らえたはいいけど、それ以上は何も出来ないの。ただ私がここで朽ち果てるのを、ジッとここの奴らは待っているだけ…」
辛そうに顔を歪めるその人は、今なんて言った?
王族?!
たしかレイも、王族だったよね?
それに気がついた私の胸がドキドキと動悸が激しくなってきて、苦しくなった自分の胸を両手で押さえた。



