「人間…よね?何故…こんなところにいるの?」
「…はい、人間です。あ…なたこそどうしてこんなところに?」
どうしてここにいるのか聞かれても自分でもよく分からないから、思わず聞き返してしまった。
それを気にする事なく、その人はゆっくりと口を開く。
「私は…、私達を狙っている輩に隙をつかれて捕まったの。もう、何百年も経つわ」
「何百年…?凄いですね。あの…、魔力とかを使えば逃げられるんじゃないですか?」
話すのが疲れるのか言葉を発するたびに一息つき、そしてまた口を開く。
私はその女性に合わせるように、ゆっくり話した。
この人は魔族なんだろう---
悪魔とかって、野蛮で怖いイメージが私の中にはあった…。
でもこの女性は服はボロボロ、髪の毛はボサボサだったりするけど、どこか清楚な雰囲気を醸し出していて全く怖く感じない。
だから、少しずつだけど…、
勇気を出して、一歩一歩…とその女性に近づいてみた。
そんな恐々している私を見て、フッと頬を緩めてからその女性は口を開く。



