バチッ---
「うわっ!」
びっくりして、思わず大きな声を出してしまった。
ヤバッ!
と、思った私は素早く顔を引っ込める。
あまりにもビックリした私の胸は、バクンバクンと煩く音をたてている。
いま…、
隣にいる誰かと、目が合ったよね?
うん、合った。
でも…、
思ったほど、怖くはなかった…かな?
よし!
と、度胸を決めもう一度、隣の部屋へと覗き込んでみた。
「……あなたは、誰?」
「………ッ!」
中にいる人物を見て息を飲んだ。
その人物は私の事を気にする事なく話しかけてきたけれど、私は驚きのあまり言葉が出なかった。
目にしたその人物は座っている状態で手や足に枷をつけられ、長い鎖で繋がれているのは見ての通りだ。
でも…、
顔や身体に肉付きは全くなく骨が浮き出ていて、生きているのが不思議なくらい。
一言で言うなら、ミイラに近い状態…なのだ。
目は押し窪みギョロリと私を見るその瞳は、怖いの一言につきる。
そんな事を言ったらその人に悪いのかもしれないけど、それくらい怖かった。
不思議なのはその人の髪の毛だけは艶やかで、黒い髪が生き生きとしているのだ。



