チラリと壁が崩れて隣との境界線がなくなってしまった、その奥に見える暗闇を見つめる。
そこはきっとここと同じ造りをしている、牢屋があるのだろう---
そこからこちらを誰かが覗き見ているであろう事を予想し、どきどきしながら暗闇が続いている奥を食い入るようにジッと見つめた。
ジッと---
ずっと、見ていた…。
…が、あれ?
誰も覗いてこない?
それとも私の目に見えないだけで、崩れた壁から見ているのかな?
待てども待てども変化のない暗闇を見ている内に、覗いてみようかな?…と思い始める。
………うん、
ちょっとだけ---
ソロリ…と、立ち上がる。
もう天井は、崩れ落ちてこないよね?
上を見上げて確認し、そして右横の崩れた壁に向かって歩き始めた。
天井は畳み三畳分くらいの大穴が開いてしまったようだけど、右横の壁はまぁ、私の身体がスルッと入る程度の大きさの穴が開いている。
では…と、ゆっくりゆっくり隣にいるであろう人物に気付かれないよう覗き込んでみた。



