「ッ!」



私の身体の全ての機能がまるで停止したかのように、動かなくなってしまう。



さっきまでレイの事でいっぱいだった私の心はもう、シトリーさんでいっぱいだ。





え?


レイ?




誰の事?




目の前にいるシトリーさんを見ているだけで、胸がどきどきと高鳴る。


ふわふわと心地よい空間にいるようだ。





夢見心地の状態の私の瞳が、トロン…と緩やかになった。




そんな感覚に酔いしれていた時だった---




結構離れた距離にいたはずのシトリーが、いつの間にか私のすぐ目の前まで来ていのだ。




私が今、平常の状態だったら驚いて慌てふためいていた…。



しかし今は違う。


何故か今の私は、シトリーさんに身を委ねたくてたまらないのだ。





お願い…、


私に触れて---




今の心はもう、シトリーさんでいっぱいだった---