「愛し合って…って……。いくら僕が天使で博愛主義でも、男性は全く対象外です。すみません」


「はぁ?何で俺様に謝るんだよ?それじゃぁまるで俺様がお前を好きで、それを断られたみたいじゃねぇか」


「え?あ…、なんの話しでしたっけ?」



お互い見詰め合っていると、ふと嫌な予感がした。


はッと気付いた俺様とセリュが、勢いよく横を向く。



そこには…、




「お前、何してんだよ?」


「ムカつくので、その天使を抹殺しようかと思います」



「はぁ?や、止めろバカッ」


「何故、止めるのです?…やはりその天使を愛してるのですね?レイ様は」



「ち、ちげーよ。とにかくそんな物騒なもん消せ」


「イヤですわ」




ミリィの言葉にイラつきながら、俺様はセリュの前で両腕を横に大きく広げた。


セリュを助けようとしている俺が気に入らないのか、ますます怒りを魔力に込めるかのようにビリビリと電気を発した光の玉が増大してゆく。




つうかこんな所で魔力を出してんじゃねぇぞ、ミリィ---