「ねぇ、レイ」
まだレイには聞きたい事…、と言うより話したい事がたくさんあって話しかけたけど…、
口を開けてもう、寝ていた。
「クーッ、クーッ…」
はやっ!
まだ話している最中だったのに…。
気持ち良さそうに寝ているレイは、悪魔なんて思えない程にかわいい。
起きている時のレイとは大違いだ。
まるで天使のようなその寝姿に、私の頬が緩む。
こんなに小さい身体なのに、私より大分 年上のレイ…。
本当の姿になった時のレイは一体、どんな感じなのだろうか?
いくら大きくなっても目はやっぱり、ツリ目なんだろうな…。
ホッペタは今は凄くプニプにしていて柔らかいのに、大きな姿になったらこれもなくなってしまうのかな?
指先を伸ばしレイの頬を突いてみた。
起きるかな?
ドキドキしながら待ってみたけど、全く起きる気配がしない。
「ぷッ」
思わず笑ってしまった。