「こんばんは、チカお嬢様。ご機嫌如何ですか?」
「………」
いや、全く宜しくないどころかあなたが怖くてご機嫌になんかなりませんわよ?
それでも不気味にニヤリと笑うその男には、コクコクコクコクと頷く他なかった。
だってこの男って曲がりなりにも悪魔なんでしょ?
あれ?
それでこの男って、レイとどんな関係なんだろう?
それについて聞き忘れてしまったなと考えていたところで、スススー…っと目の前の男が私の耳元に唇を寄せてきた。
なんかもう、本当に怖いなですけど…。
「レイ様がどうして大人になりたくないか、知りたくありませんか?」
ボソリと囁かれたその言葉で、一瞬にして今までの怖さが吹っ飛んだ。
今、この男は何て言った?



