「だって今日、アイスを食べている子供見て羨ましそうにしてたじゃん」
「あぁ…」
うー、それにしてもいくら暖房がついてるからってアイスを食べるとやっぱり寒い…。
外でアイスを美味しそうに食べてた子は、寒くなかったのかな?
まぁ、子供は風の子って言うし大丈夫なのかも?
(その子は結局、寒くて食べられなくなったアイスを母親に上げたそうな…)
やっと落ち着いたのかアイスのなくなった棒を意地汚くぺろぺろと舐めたレイは、私にその棒を渡してきた。
いや、ちゃんとゴミ箱に捨てて下さいねレイ様---
私がゴミ箱を指を指すと、めんどくさそうな顔をする。
でもすぐにレイはパタパタとほんの二メートル先なのにも関わらず、羽をパタつかせ飛んで行った。
すぐなんだから歩けばいいのに…。
ゴミを捨て戻ってきたレイが椅子に座ろうとしたところで、セリュに食べ終わった棒を差し出される。
その瞬間、辺り一面に冷気が漂った。
こ、怖い---
「自分で行きやがれ」
「おにぃーちゃん、おねがいです~」
「……チッ」
へー…、
セリュの分まで持っていってあげるんだ---
優しいじゃん。



