私の前からいずれ、消えてしまう事は言われなくても分かっている。




それを思うと…、


寂しい気持ちになってしまうのは、




まだ…、


気が早いかな?





「レイ」


「あ゛ぁ?」



玄関までパタパタと飛んでいったレイを呼び止めた。


呼び止めたところで何を話そうか…、なんて考えてもいなかったけれど…。



ただ、何となく---





「なんだよ?………用があんなら早く言え…ッ………、ッてオイ!」


「ん?」




突然、焦った顔をするレイに驚くと同時に私に向かって飛んできた。