「そろそろ、デザートにしない?」
そう言って、話を止めたのは智史だった。
「お茶の用意、手伝ってくれる?」
智史は私を探るように見つめながら言う。
「うん。いいけど」
「私も手伝おうか?」
結衣が立ち上がりながら言う。
「いいよ。2人で出来るから。中井さんは座ってて」
智史が結衣を手で制して、私をキッチンへ促す。
リビングからキッチンは死角になっていて、声も届かなかった。
「じゃあ、私カップケーキの準備するわ」
そう言って、カップケーキの袋に手を伸ばすと、
「愛美があんなに笑うとこ初めて見たよ。愛美は大柴先輩のことが気に入ったの?」
智史がカップソーサを棚から取り出しながら問う。
「私はただ話が楽しかっただけよ。大柴さんは話しやすかったし」
「大柴先輩にはかなわないな。あの人は、人と親しくなるのが得意なんだ。それは俺にはないところ。仕事でも恋でもあの人にはかなわないかー。なんか悔しいな」
天井を向きながら、泣き出しそうな顔で智史が言う。そんな智史の顔を見るのは初めてだ。
「そんな恋って決まった訳じゃないわ。ただの思い違いかもしれないじゃない」
「俺のこの気持ちは恋だよ。愛美と大柴先輩を見ていて確信した。こんな気持ちになるなんて、先輩に会わせなければ良かった」
智史が顔を天井に向けたまま、切なそうに視線だけこちらに向ける。
そう言って、話を止めたのは智史だった。
「お茶の用意、手伝ってくれる?」
智史は私を探るように見つめながら言う。
「うん。いいけど」
「私も手伝おうか?」
結衣が立ち上がりながら言う。
「いいよ。2人で出来るから。中井さんは座ってて」
智史が結衣を手で制して、私をキッチンへ促す。
リビングからキッチンは死角になっていて、声も届かなかった。
「じゃあ、私カップケーキの準備するわ」
そう言って、カップケーキの袋に手を伸ばすと、
「愛美があんなに笑うとこ初めて見たよ。愛美は大柴先輩のことが気に入ったの?」
智史がカップソーサを棚から取り出しながら問う。
「私はただ話が楽しかっただけよ。大柴さんは話しやすかったし」
「大柴先輩にはかなわないな。あの人は、人と親しくなるのが得意なんだ。それは俺にはないところ。仕事でも恋でもあの人にはかなわないかー。なんか悔しいな」
天井を向きながら、泣き出しそうな顔で智史が言う。そんな智史の顔を見るのは初めてだ。
「そんな恋って決まった訳じゃないわ。ただの思い違いかもしれないじゃない」
「俺のこの気持ちは恋だよ。愛美と大柴先輩を見ていて確信した。こんな気持ちになるなんて、先輩に会わせなければ良かった」
智史が顔を天井に向けたまま、切なそうに視線だけこちらに向ける。


