彼とほんとの私

「私たちには、なかなか子どもができなかった。やっと授かった子どもは産まれてすぐに死んだんだ」


「………!?」


「同じ日に、愛実が産まれた。しかし、愛実の実の父親、相田雄司(アイダユウジ)さんは、余命1ヶ月と医者から宣告されていた。愛実ができたと喜んでいた時に病気が分かったそうだ。愛実の実の母親、相田直実(アイダナオミ)さんは、独りで愛実を育てることに不安を感じていた」


「…父親は、余命1ヶ月…」

「それを知った私たちは、愛実を私たちの手で育てさせて下さいとお願いしたんだ。そうして、愛実は私たちの子として育つことになった」