ホシはある屋敷の前に着いた 山奥にあるこの屋敷は端から見ればボロボロで、いかにも幽霊屋敷という名がぴったりだった だがこの屋敷 人間にはボロボロに見えるような魔法がかかっている だから誰も寄り付かない ホシは挑むようにその屋敷を見上げた ホシの目にはまるで夢の国にある城のような建物が見えている この立派な屋敷をボロボロに見せる魔法をかけている人物こそがホシの兄 ホシは屋敷の扉を開け、中へ入っていった