俺は蓮花の頭を軽く抑えた。


「―……蓮花、お前はな…
龍月にとってはもぉ欠かされへん…いぃひんかったら困るまでの存在になっとるんや―…

少なくとも竜にとっては…な。」



そこまで言って俺は蓮花から手を離し
た。

お前にも何や過去っちゅーもんがあるんかもしれんけど、竜には竜なりの過去があるんや…
これ以上竜を傷つけんとってくれや…


声にはせぇへんけどこれは頼むわ…





そんなことを思いながら俺は蓮花の部屋を出た。