トイレから帰ると、
ズブ濡れになった私を、みんなが心配した。
「ど、どうしたの?!友里恵!」
「友里恵?大丈夫ッ?!」
「全然ー☆つか、こけたしぃww」
明るく振舞ったつもり。
頑張って乾かして、先生に見つからないようにした。
先生にズブ濡れなの見られたら、大騒ぎだもんね。
次の日。
「友里恵・・別れよう。」
突然言われて、私は「え?」としか言葉が出なかった。
「ケータイのアドから、俺の消しといてくれ。」
「な・・・なんで?ちょっと待ってよ、拓也」
拓也は去っていく。
追いかけようとしたけど、駄目だった。
あの昨日のやつらかもしれない。
やつらのことを知る友人に聞いた。
「ねえ・・、あいつら何か言ってた?拓也に」
「あー・・ちょっと聞いた。
なんか、友里恵のしてないこととか、めちゃくちゃに言ってた・・。」
「やっぱり・・。」
私は走って拓也のところへ行った。
「た、拓也!」
「んだよ!」
拓也はキレ気味。
「別れるなんて・・言わないで!」
「俺全部知ってんだよ!
他中のやつと遊んでるのとか、他にも彼氏いるとか!
たまんねーよ!」
「違う!!!違うから!」
「は?」
「それ・・あいつらが言った嘘なんだって!」
「信じねーよ!」
「彼女よりも他の子を信じるの?!
信じられない」
