キミのとなりで。

授業が始まる。
私は泣きすぎて、目が腫れてしまった。
「おい、橋本?目腫れてるぞ?どうした?」
「ぁ・・ぇっと、、泣k、目にゴミが入って・・」
「そうか。痛かったら目洗ってもいいぞ?」
「ぁ・・じゃあそうします・・。」
私は席を立ち、洗面所へ行こうとする。
周りのざわめく声が、少し気になった。
智子が心配そうな顔で「友里恵・・・」と言う。
私は「大丈夫だから・・」と言った。

保健室。
「あら、友里恵ちゃん。ここに来ることはあまりないのに・・。
今日はどうしたの?w」
先生が優しく聞く。
「あ・・えっと目が・・」
「ちょっと腫れてるわね。そっとしたほうがいいわ。
えっとじゃあ・・1時間ほど、寝てなさい。目を休めたほうがいいわ。」
「ッでも・・先生に休むなんて言ってないし・・」
「いいから、いいから。先生が言っておく!」
「ありがとうございます・・」
先生は笑顔でピースをした。
「ぢゃあ・・寝るか。」
そう想って、ベッドに入る。
制服のままだったけど、気にしなかった。

「キーンコーンカーンコーンーー・・」
チャイムの音。
私はそれと同時に目が覚める。
「友里恵ちゃん、どうする?まだ寝てる?」
「いえ・・戻ります」
「そう?じゃあ・・これ持っていって。」
手渡されたのは、袋に入った氷。
そんなに・・腫れていたんだろうか。

「橋本ー・・」
「ハイ?」
「あ、元気そうだな。安心したよ。」
先生の言葉が、とても嬉しかった。
私は笑顔で言った。
「もう元気ですッ!!」
先生は笑顔でガッツポーズした。
可笑しくて、つい笑ってしまう。