次の日。
私と森先輩が付き合うことは、もう皆知っていた。
たぶん、森先輩が言ったんだと想う。
「友・里・恵ッ!ょヵったじゃあーんww」
友達の吾魅が言う。
「ありがとっ・・」
ついつい顔が赤くなる。
「もう、友里恵ったら!すぐ顔赤くなるんだからー」
あはは、とみんなで笑っていた。
すると、私の教室に拓也が入ってきた。
なんだか・・嫌。
私は逃げるように教室から出て行った。
「あーあ・・友里恵行っちゃった。」
何気ない吾魅の一言。
拓也は悲しそうに教室から出て行った。
「ちょっと吾魅!拓也君、出て行ったじゃない!」
「っ・・ごめん。」
そこらへんの女子が言う。
しかも、その女子たちは拓也を狙っているらしい。
まあ、私には関係ないけどっ。
私は拓也が出て行ったのを見て、また教室に戻ろうとした。
すると、私に対しての悪口が聞こえた。
「てゆーかさぁ・・拓也振るとか、有り得なくね?」
「あーうんうん。私だったら絶対振らない。結婚までしちゃう!笑」
「あはは、それウケるー!てゅーヵ友里恵おかしいよね、あいつ。」
「拓也振って次は森先輩だもんねー。また森先輩も振るんじゃないのー?」
「もう友里恵見損なったしィ。イジメの対象になってもおかしくないよねー」
私は教室の前でその場にしゃがみこんだ。
涙が・・涙が止まらない。
「ッゆ・・友里恵・・!」
震えるような友の声。
愚痴を言ってたやつらだけど。
「う・・嘘よ?」
かなり焦っていた。
「いい・・いいよ、無理しなくて・・グスン
わたし・・イジメられても・・おかしくない・・・・もんね?;」
「ごめん、友里恵!」
次々に友達から出る言葉。
私は無視して自分の席に座った。
そしてまた、泣いた。
