見上げれば


「―おいで」

先輩は私を引き寄せて
私は膝の上に乗ってしまった

は、恥ずかしい…上を見れない


「昼間もこの姿勢で寝てたくせに」

「い、言わないで下さいよ!」


「覚えているか?」

「え?」



すると、先輩は私の頬を触って

「いつの日か君を捕まえて」と額にキスをして

「誰にも見つからないように」と目尻にキスをして

「誰にも邪魔されずに」と頬にキスをして

「閉じ込められたら」と唇にキスをした



「一世一代の告白だ。あれはお前の本だ」