**** ここ数日、何だか図書室に行く気になれず 先輩と行った喫茶店に足を運んでいる。 あそこで本を読めば少しでも時間が経つのが早くなる気がして… はあ… 何となくため息の数も増えているような 今日も喫茶店に行こうと歩いていると スマートフォンが鳴った。 慌てて画面を見ると ―先輩だ!! 「もしもしっ!」 「はやっ」 久し振りに声を聞いた。 「まだ学校?」 「いえ」 「どこ?」 「今からあの喫茶店に行こうかと…」 「わかった。今からそっち行く」 「――はいっ!!」