「いないなぁ…」


十五分探しても慎ちゃんは見つからなかった。

うちの学園は何かと大きく広い。

裏庭とは言っても普通の学校のグランドくらいあるんですよ。

巨大な迷路のような感じ。


「うーん…じゃああっちか!」


と、凛音ちゃんはまた走りだした。

また走るんですかぁ〜?


「ついた!」


裏庭から図書棟まではあまり距離がないのですぐについた。

本当にいるんでしょうか…