さよなら、その先へ



「これからはさ、どんなことでもいいからさ、想ったことあったら俺に伝えてよ。詩花の話だったら俺、なんだって聞くよ」


そんな、私に甘々のことまで言ってくれる。



本当に素敵な人。私のことをすごく考えてくれる。



「私もね、話すことが苦手だけど、そのままにしないでうまく伝えられるようになるから、手伝ってくれる?」



透悟くんとなら、なんだってできる気がするんだ。



「もちろん!いつでも俺を頼ってくれていいよ」



そう言って、私たちは手を繋いで歩き始めた。


今までの4カ月間を埋めるように。



たくさん話しながら、家に帰る。



こんな日がこれからも、ずっと続くといい。