さよなら、その先へ



透悟くんの胸から一度離れ、しっかりと向き合う。


そして伝える。


「透悟くん、私のこともう嫌いになった?私はずっと透悟くんのこと、大好きだよ。だからまた、


私と付き合ってくれますか?」



私の想いを、君へ。



「嫌いになるわけないじゃん!むしろ大好きだし!もう詩花のこと、ずっと離さないから」


そう言ってまた、きつく抱き締められた。


涙が自然と溢れてきた。


透悟くんの胸は暖かくて、すごく安心する。この手をもう一生離したくない。私もそう思う。



「っ、透悟くん大好きだよ~。私だって透悟くんのこと、離さないんだから」


そう言って、2人で笑いあう。


そしてどちらともなく、重なった唇。



私、すごく幸せだ。