『お前、一人で見に行く気じゃねぇだろうな?俺も行くよ』
『あたしも行く。裕也も行こうよ』
『うん。』
皆、考えてることは同じなようだった。
「じ、じゃあ…行こっか…」
蚊の鳴くような声でそう言うと、皆で固まって下へ降りて行った。

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1階は妙に静まり返っていた。
まるで某幽霊ゲームの雰囲気…。
もう日が大分傾いてるようで、高台にあるこの学校の廊下は、赤のような紫のような夕焼けに包まれていた。