「水帆。戻ったよ…?」

教室を開けると、そこには誰もいなかった。

僕は要を探しに行ったが、少なくともここの南校舎にはいなかった。

「参ったな…。」

時計を確認していないのでよくわからないが、どうやら随分水帆を待たせたようだ。
水帆を探しに行こうと教室を出た時、下の階から扉の音がした。
恐らく家庭科室だろう。
水帆もしくは要、愛乃が食料調達でもしているのだろうか…。



僕は、家庭科室へ向かうことにした。