「そ、そんなことより!さっさとクラス表見に行こうよ!
ほら早く早く!!」

「もー、あからさまに話そらしすぎ。
まあでも彼の事も含め確かに気になるしね。
早くいこっか。」


そう言って私達はもう通り慣れた道を少し小走りで過ぎていった。

クラス表の前に来ると思ったよりも人が多くて、
特に150後半位しか身長の無い私には
クラス表どころか人の頭や背中以外、なんにも見えなかった。

「理彩ー!
クラス表見えるー?」


理彩は身長が170以上あるうえに、足が長いという
憧れのモデル体型だ。

そのうえ顔もいいし、
あぁー、羨ましすぎる…

とまあその話は置いといて、

そのくらい身長があるならきっと見えるはずだ。


「うーん、見えそうなんだけど、
なにしろ人が多くてさー。
見終わったらさっさと退いてくれないかなー?
ほんと前でペチャクチャしゃべんなし。」