「もう!新学期早々何ぼーっとしてるの、愛。」

「あ、理彩!おはよー!」


彼女は藤原 理彩(ふじわら りさ)。

最初に高校で彼女が後ろの席になり、
おろおろしている私に声をかけてくれてから、
今ではなんでも話せるいい友人になった。


「いや、ただ今年も理彩と同じクラスになれるかなーって思ってさ。」

「えぇー、なにそれだけー?

愛がずっと気になっている例の井浦くんと
今年こそ、とか考えてたんじゃないのー?」

「そ、そんなことないよ!
かかか、彼とはその、あの…」

「うわー、どもりまくってるー、あやしー
なに?まさか告白でもするつもりなのー?」