「似合っていますね」


「ありがとうございます」



岩野が美代に背を向け、闇の中に歩いて行こうとする。




「さようなら」




聞こえているだろう言葉の、相手からの返事はなく。


カンザシのような──気持ちになる。



青が一つ、光った。







            —完結—

なんじゃこら。作品を書いたあとの
第一声です…。それは兎も角。

最後の文…“青が一つ、光った。”
これの意味が解りましたか?
簪なのか、それとも…?解釈は十人十色
…だと願いたいんですけどねえ。

趣味度は――45%かなあ?