短編集‥*.°


待っても待っても、誰かがくる気配は無い。

嫌だ、嫌だ、嫌だ…。

秋也?

まだかな?

マダ?

マダ?

マダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダマダ!!??

気づけば日は暮れて、辺りは暗闇に包まれていた。

…解った。

きっと秋也は先生になにかさせられてるんだ。

補修とか…。

先生には逆らえない。

可哀想にな、秋也。

私は待ちくたびれて校舎の中に入った。

また明日の朝、秋也に聞こう。

なんで屋上に来てくれなかったの?

ってネ…。




次の日、結構な雨。

なんだか憂鬱な気分になるけど、秋也に会うためなら例え火の中水の中ってね♪

制服を着ると、赤色の新品の傘を刺して玄関を出る。

この前の傘はすぐにバキッて折れたから、買ったんだけど…。

あれはきっと不良品だったんだ。

そうに違いない!

私の握力が凄い訳でもないし。

水たまりを思い切り蹴ると、ぱしゃっと水飛沫が舞った。

ふふふ、キレー。

水飛沫が赤ならもっと綺麗なのにな…。

残念。

そう思っていると、あっという間に門の前。

門をくぐり抜けたところで__私の心臓はドクンと跳ねた。

秋也が居た。

「おはよ」他の人に挨拶してるんだ…。

眺めていると…。

あのクソ女が秋也に__近づいている。

「秋也、おはよ!」

瀬川がそう言った瞬間、秋也の可愛い顔がポッと赤色に染まった。

…ナンデ?

たかが瀬川なのに。

あんな胸無しのぶりっ子女の、どこが良いの?

色気も皆無なのに…。

あぁそうか!

秋也ってばピュアなんだ。

ふふっ、かーわいい♡